日本の住宅はパッシブハウスに向いている?
日本の気候は世界的に見ても特殊です。そのため、パッシブハウスの基準を満たした建物を日本で建てることは難しくなっています。しかし、日本の伝統建築はパッシブハウスとの親和性が非常に高くなっています。今回は、どのような理由からパッシブハウスと日本の伝統住宅の親和性が高いのかについて解説していきます。
パッシブハウスは、太陽から熱を取り入れ、風を通して流すというエネルギーの流れを重視して設計されます。その方法は、日本の伝統建築と酷似しており、その点から非常に親和性が高いと言えるのです。
日本建築では、南の縁側と庇が夏の日照を抑え、風通しを良くしています。また冬には、土壁や土間が蓄熱し、部屋の中の空気を外へ逃さない工夫が施されています。ただしこれだけでは不十分であり、伝統的な日本家屋に足りない「断熱気密構造」において鍵になる窓と壁を現代の技術で補います。上記のように、日本におけるパッシブハウスは、伝統的な日本住宅を生かしながら、現代の技術をうまく活用してエコな住宅にするというものです。
パッシブハウスに関してご相談があれば、お気軽に弊社までお問い合わせくださいね。
2019.08.20